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応用情報技術者試験を受けた

たぶん合格できた、たぶん

結局試験対策に集中するだけとなり、そのまま受験日を迎えたので勉強らしい勉強はできていないけれど、たぶん合格できたのではないかと思う。採点やマークのミスがあると不合格になるというギリギリの状態だけど。

この「悪あがき」の状態でそこまで持っていけるとは思っていなかったので、自分の中では十分健闘できたと思う。合格自体は秋になるだろうと思っていたので。(不合格だった時のためのメンタル保険な精神)

受験中にも思ったことだけど、応用情報技術者試験はなんだか不思議な試験だなと感じる。
今回SNSで話題になっていたのはドップラー効果の説明だったりとか、過去問の流用ではない設問の内容が変わっていた、なんてのがある。日常的に(広範な意味での)IT関係に興味がある人ならば「なんとなく聞いたことが有る」というものというのがあると思うけれど、そういうものを問われているようにも思える。

午後問題の選択の中にはシステム監査などがあり、これはISO内部監査を業務でこなしたことがある人ならば、あまり勉強していなくても答えられたりするように思う。実際の所、今回の試験勉強は全くまにあっておらず、本来ならば(必須のセキュリティを含めて)5つのジャンルを選ぶはずが、試験当日まで3つまでしか準備ができていなかった。

これが「合格は秋になるだろう」と思っていた一番の原因なのだけど、本番で残りの2つを選ぶために一通り問題を眺めてみたら、最後に掲載されている問11のシステム監査で「あれ?これ普通に解けるんじゃね?」となり、むしろ準備をしていたものよりも楽に解けてしまったという運の良さを発揮した。

内部監査の経験がなければ無理なのは間違いない。ISOマニュアルの文書などは独特のクセがあって、普段の日本語を読む感覚だと少し誤解を生じる場合がある。そのクセさえ慣れていれば解ける問題だなと感じたわけだ(つまり問題文がISO関連の文書の書き方によく似ていた)。

また、別の大問では今回なんとGit(フロー)がそのまま出てきた。内容としてはcommit, push, pull, revert を扱う程度のもので、実務をかじったことがある人ならばボーナス問題だったに違いない。

このようにして、残りの2つを運で選べたというのもあり、今回はなんとか合格していてほしいというのが正直なところなのである。それで得た資格って何なんだ、と突っ込まれればそれまでなのだが。

とはいえ、どうしても「手を動かして技術的に習得するタイプの内容ではない」(午後プログラミングを除く)ので、なんだか広くふわっとした印象を受けるのかもしれない。基本情報よりは確かに厳しいが、応用という名前とは違って、あらゆるジャンルの基本概念をとにかく並べて把握させる試験という感じがした。

その意味で、応用情報技術者試験こそがIT分野で働く人の「基本概念まとめパック」なんじゃないかと思う。どのジャンルもそれほど深く(応用と言うにはしのび)ない、知識だけを問われるレベルと言って反対する人はいないだろう。もちろん範囲は広いし、簡単だという話ではないのだけど。

CCNAを同時に進めていたこともあって、ネットワーク問題は自信があったが、蓋を開けてみれば選択5問のうち一番苦労したような気がする。試験対策に集中しすぎて実力がついていないことを実感するが、内容としても今回は難しかった。とはいえ、応用と言われるとそれほどでもないように思う。本業として実務をしている人ならば「基本」レベルだろうなという印象である。

CCNAとネットワークスペシャリスト試験がなかなかいい範囲で重なっているようにも思えるので、来年狙えるならば取ってみたい。秋にやっていないというのが残念だ。

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