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VRC学園12期 5日目 必修授業 ひでにぃ先生

技術としての話し方と聞き方

001teacher ひでにぃ先生

『私立VRC学園』はイベントの性質から、新たな友人関係を構築したり、自身の人間関係の課題を模索したりといった目的で参加される人が多くなる傾向にあると思います。

学園では平日10日分(10回)の授業のうち、3回の選択授業があります。
7回の必修授業はA班とB班で大きくクラス分けされており、どちらか片方の授業しか受けられません。つまり、単純に14回分の授業と講師が1期に必修だけで用意されていることになります。

そして、3回の選択授業も全く絞りきれないほど興味深い内容が多く、結果としてそのほとんどは受けられない訳です。仕事として実施されているものではない以上(仕事であってもそうなのですが)、講師の都合も予測が付けられませんから、授業を開催する上での冗長性を確保しているのだろうとは思いますが、それでも1期に対してかなり充実したものと感じます。

特に11期(私の前の期)は、終了したのが私の入学のたった1~2週間前でした。12期の準備期間はかなり短かったか、11期中に進められていたことになります。11期の授業メニューがどうだったのかは分からないのですが、通っている感覚としては11期と12期ではほとんど講義の「被り」がない、つまり大部分が刷新された内容なのだろうと思います。

卒業してすぐ講師を希望するといった話もちらほら聞きますし、生徒としての入学倍率だけではなく、もしかしたら担任や講師を担う側を希望する人もたくさんいらっしゃるのかもしれません。

002teachers 本日の授業の前に行われた講師間交流会の様子

今日は授業の前に 講師間交流会 が開かれていました。生徒も横から覗くという形で参加可能で、先生への質問も投げられます。サイコロで話題を決めて先生に話してもらうといった企画でした。講師として参加する理由や、なぜその内容を選んだのかといったことは様々で、講師陣も参加者のひとりであることがわかります。

それほど多数の講義が存在するわけですが、やはり内容は「コミュニケーション」の分野が高い割合を占めているように思います。

本日の授業は ひでにぃ先生 による VRCコミュニケーション -もっと自分から話せるようになりたい!- と題した「話し方・聞き方の技術」のお話でした。

2回目の授業でお世話になった 西野キズナ先生 と同じく、キャリアコンサルタントとして活躍されているそうです。また、毎週日曜の夜にVRC上でキャリアコンサルタントとして相談対応されているのも、同じイベントということでした。

同じ期、かつ同じクラス分け(A班かB班か)の中に必修としてキャリアコンサルタントによる授業が2つもある訳です。ここに『私立VRC学園』の需要が見えてくるような気がします。

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授業では コミュニケーションの基本 を抑えたあと、コミュニケーション スキルの「習得法」 について解説し、実際に すぐ使えるスキルの紹介 、そして最後に条件を設定した想定場面で どのようなコミュニケーションを取るか?を題材にしたグループディスカッション を行いました。

よく言われる「会話はキャッチボール」であること例にしつつ、ひでにぃ先生は 話し手と聞き手が相互に最大限の敬意と配慮をもつべき と主張します。この基本から、なぜコミュニケーションがうまくいかないのかを具体的な理由として落とし込んで解説を進めます。

その上で、どんなに丁寧な投球をしてもエラーは存在し、100%の答えなどがある訳ではない…… としました。キャッチボールの例えは誰でも聞いたことがありますし、いわば古い言い回しですらあるはずですが、具体的な解説を聞くうちに「かなり的を得た例だったのだな」という納得感が強まりました。

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更に コミュニケーションは技術である として、習得速度の特徴に正確などの個人差はあるにしても、必ず誰もが習得できるものであると言います。コミュニケーションが苦手である場合、それはその「技術の経験値のため方」を知らなかったり、「経験値を貯めるための機会」が足りないといったことに原因があるようです。

そこで、話し手や聞き手のそれぞれに必要なスキルを具体的に例示し、これらを習得するための方法も解説していただきました。

実際のところ、いわゆる社会人を経験していれば、そのほとんどはどこかで聞いたことがあるような話ではあります。ですが、ひでにぃ先生の授業では『私立VRC学園』というイベントの、45分1回きりの内容だからと ただ紹介するだけにはとどまらないわかりやすさ がありました。

スライドが非常に見やすいものであったのもありますが、後で数えると枚数としてはかなりのもので、短時間に高い効率で生徒が吸収していったのではないでしょうか。

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なぜこれまで苦手意識があったのか

もちろん専門的すぎる内容にするわけにもいかないはずなので、詳しい解説を抜きにすれば知っていることだったりします。であるならば、これまで私自身がコミュニケーションに苦手意識を持っていたのはなぜなのかといった疑問が残ります。

頭では分かっていても実践できないんだよ…… ということであれば、すぐに使えるスキルを発揮していけば良い訳です。これも授業の内容ほどはっきりと言語化して理解していた訳ではないにせよ、誰であれなんとなく分かっているような内容でもある気がします。

私が これだ! と強く感じたのは、コミュニケーションの極意として紹介された部分でした。

キャリアコンサルタントであれば行うことであるそうなのですが、「話をする相手に合わせて自分を変化させてしまう」という技術についてでした。これは、例えばおカタい面接官が相手であればこちらもビシッと対応し、フランクにどうぞと言ってくれる相手であれば(失礼のない範囲で)ビシッとしすぎず対応する…… といったようなことです。

相手に合わせるとだけ聞けば、少し合わせる程度のように思えますが、キャリアコンサルタントとしては(ジョークとして)「詐欺師」などと言われてしまうほど自分を変化させるようです。私はこの内容については驚きがありました。

同時に「 今までやってみようと考えたことがない話 だな」と感じたのが正直なところです。

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これまで職場などでも特に大きな人間関係の悩みがあった訳ではありませんでした。明らかにパワハラしてくるとかでも無い限りは、基本的にどんな人でもそれなりにうまく(当たり障りなく)接していけるということで、その点を職場として評価されることも少なくなかったように思います。

それでも私の中で何かが突破できないという感覚があったのですが、対話の中で「相手の話をよく聞き相手に合わせた言葉選び」をすることはあっても、「別の人間かと思うほど自分を変化させてみる」ことはしたことがありませんでした。

たとえ入社面接などの場であっても、それはあくまで自分の素の状態の延長にある生真面目さで行っていただけですし、そこにあまり疑問はありませんでした。

常に自分らしさを失わない…… と書けばカッコいいのですが、このお話を教室で聞いた時には「すなわち自分の殻を破ろうとしていない」のだろうと考え付きました。ノリの良し悪しと言っていいのかはわかりませんが、テンションの高い場でノリノリになるようなことを軽いと考えて、楽しんでない訳じゃないけどオレはそんなウェイ系にはならないぜ…… といったような意固地さが私にはあるように思いますし、そこは弱点のような気がします。

それが演技…… 果ては嘘によるコミュニケーションではないか?といった疑問も少なからずあるのですが、自分の表現の幅を強制的に広げるという意味では悪い話でもない気がしてきます。

色々と小難しいことを考えてしまいましたが、やるべきことは私自身の中から「気恥ずかしさ」を取っ払うことなのかもしれません。この「極意」はこれから意識して取り入れてみたいと思います。

007photo 記念写真

グループディスカッションは席替えによってまた違うメンバーとの交流の機会となりました。授業が45分なので、ディスカッションできるのは数分程度しかないのですが、私にとっては貴重な機会でもあります。

今回は あるイベントに参加してフレンドになりたい人がいたらどのような話をするか という題材でした。発表は10秒ひとことで行うというもの。私の班は、イベントに来ているという条件から、挨拶したあと「これまでこのイベントにはどれくらい来たことがあるのか?」を質問するという内容にしました。

私としては学園に参加した目的に合致した授業でした。

講師や授業を評価して上下を付けるようなことはすべきではないと思いますが、「素直にマジで有料級」だと感じたのがひでにぃ先生の授業でした。この内容を45分で(ディスカッション込で)解説しつつ理解しやすい話し方を実現し、そして受け入れやすい「先生の雰囲気」を持たせていたことなど、考えるほどレベルの高い体験を頂いたように思います。

今後『私立VRC学園』に興味を持つ誰かのためにあえて書いておくとすれば、講師間交流会でも話されていた人がいるように「話下手で講師には向いていない」と自分で言う方もいらっしゃいます。通常であれば(失礼を承知で)そうかもしれないと私も考えてしまうくらい、話すのが得意ではないのだろうという講師の方もいました。

あくまでも学園はコミュニケーションを目的とする場であり、授業が「目的としては」メインのものではないというのは忘れてはいけないことと思います。授業は「場としては」メインの位置にありますが、講師も参加者であり、生徒と教師とでそのイベントを成功させることが大事なのだろうと思います。

その上で、単なるイベントだからと侮れるようなものではありません。話の上手い下手ではなく、講師の皆様は何かしらの「想い」を持って志願された方々であることは間違いないのです。

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授業の後は教室で雑談したり、パーティクルのキレイなワールドを巡ったり、七夕の短冊がTwitterから応募できるといったワールドをめぐりました。

明日ははじめての選択授業となり、別のクラスの人たちと混ざることになります。コミュニケーションの奥義、使っていきましょう。

This post is licensed under CC BY 4.0 by the author.

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